断食は酵素ドリンクがなくてもはじめられる?

健康に良いと話題の酵素ファスティングですが、酵素ドリンクがなくても無理なく断食できることをご存じでしょうか。

断食により得られる効果

ダイエットとしての効果

カロリーの摂取を控えられるため、体重減少の効果が期待できます。また、単純な体重減少に加え、体脂肪燃焼の効果も得られるとされています。 これは、断食中のエネルギー供給方法が変化するためです。通常は血液中に存在するグルコースをエネルギー源として消費します。 しかし、食事を断ち、エネルギー不足の状態になると、グリコースの代替エネルギーとしてケトン体が活発に生成されるようになるのです。 このケトン体は体脂肪が分解されたものです。そのため、断食中は体脂肪の効率的な減少効果が期待できます。

心身の健康や美容としての効果

断食はダイエットとしての効果だけでなく、身体の健康維持や管理に有効であるとして注目されています。 胃腸不良は万病の元です。しかしながら、現代は飽食の時代といわれており、食べ過ぎてしまったり、栄養が偏ってしまったりと食生活が乱れがちです。 また、過度のストレスによる胃腸不調もよく耳にします。このように弱ってしまった内臓を断食により休養させることで、さまざまな効果を得ることができます。 例えば、断食を行うと以下のようなことが生じます。 ・宿便が排泄され、体内の老廃物が体外に出る ・アドレナリンなどが活性され、自律神経系・ホルモン系の機能が高まる これにより、免疫力を高めたり、肌の調子を整えたりと、健康や美容の方面からも効果が期待できます。

酵素ドリンクがなくても断食できる

断食中の2、3日目くらいに好転反応が発生することがあります。好転反応は嘔吐感や頭痛であったり、食べたいという欲求であったりとさまざまです。 酵素ドリンクは断食中に飲むことで、この好転反応を抑えられて、かつ豊富な栄養素が摂取できるとして、断食の際に使用します。 しかし、そのようなドリンクがなくても無理なく断食することは可能です。断食では、『準備期間→本断食→回復期間』の3段階を経過します。この中でも準備期間が大切です。 準備期間中に意識してしっかり備えておくことで、本断食中の好転反応を軽減できます。

酵素ドリンクなしで行う断食の方法

準備期間

前述したように、断食すると血液中の糖が不足し、体脂肪から生成されるケトン体をエネルギーとして消費します。のため、いきなり食事を抜いてしまうと、血糖値の急降下が起こり、好転反応が出てしまうのです。 そうならないためにも、準備期間中に糖の代わりにケトン体を使用するような身体に慣れさせていきます。 この準備期間は2、3日の期間を目途とします。1日2食で血糖値を上げない食事を主とし、徐々に食事の量と質を落としていきます。血糖値を上げないものとして、穀類や豆類、野菜をとると良いでしょう。

本断食

準備期間が終わるといよいよ本断食です。この期間は個人の状態によって異なりますが、通常1週間程度、長くて3週間行います。 しっかり準備期間を用意したとしても、本断食に入ってから2、3日目は心身ともに苦しくなるかもしれません。しかし、それを過ぎるとかえって楽になり、空腹感も感じず、気分も上向きになってきます。 食事をとらないことで体内の水分が不足するため、本断食中は水をこまめに飲むようにしましょう。

回復期間

回復期間は少量の重湯や具なしの味噌汁などから始まり、それからおかゆへと徐々に通常の食事に戻していきます。茶わん1杯を20~30分かけて食べるようにゆっくりとよく噛んで食べます。 回復期間は5日間ですが、本断食の期間が短い場合、自分の体調に合わせて回復期間は短くしても問題ありません。この期間中は特に食欲が増すかもしれません。 しかし、ここで一気に通常の食事量に戻してしまうと、せっかくの断食の効果を失う可能性があるので注意が必要です。過度な無理は健康を損ねる事態になりかねません。

さいごに

正しく断食を行うことで心と体の健康を手に入れましょう。

 

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